| | 雨が降っている。激しく、強く降っていてちょっとうるさいくらいに。 僕は窓の外を眺めていた。朝なのに薄暗くて、気味が悪い。 「また降ってるの?」 リイがベットから顔を出しながらそう言った。 「あぁ。」 「やだなぁ。今日も仕事なのに。レオンもでしょ?」 「うん。」
雨――。僕には忘れられない雨の日の思い出がある。
「ねぇ、レオン。僕らが始めて会った日のこと、覚えてる?」 僕はリイの寝ているベッドに腰掛ける。 「覚えてるよ。」 そういいながら僕もベッドの中に入った。 「雨が降ってた。」 「うん。」 「レオン、びしょびしょに濡れてたね。」 「うん。」 「・・・・時間、大丈夫?」 「大丈夫だよ。」 僕はリイに抱きついた。 「・・・リイ・・・。」 「?どしたの、レオン?」 「・・・・・・・」
あの日、雨が降っていなかったら あの日、僕があの公園にいなかったら あの日、リイがあの公園を通らなかったら
もし、あの日が、なかったら
僕らは、こんな恋をしていなかった。 |
| ..2006/08/18(金) 17:07 No.883 |
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