| | 1945年7月、疎開のために、田淵行男(1905-1989)は懇意にしていた山案内人を頼って、北アルプス山麓・西穂高村牧(現安曇野市穂高牧)へと居を移しました。まもなく終戦を迎えますが、彼は東京へ戻ることなく、その地で蝶の研究や撮影に没頭します。秀麗な常念岳とそこに舞う高山蝶、当時牧には可憐なヒメギフチョウも群生しており、昆虫、とりわけ蝶の生態解明をライフワークとしていた彼にとっては、当時の安曇野はまさに「楽園」といえる場所でした。 ところが戦後の開発によって、この楽園も踏みにじられてしまいます。安曇野の自然が破壊され豊かな生態系が消えていくことは、彼には耐え難いことでした。その思いは、晩年の作品集『安曇野挽歌』(1982年、朝日新聞社)にもこめられています。 今回の展覧会では、そんなナチュラリスト・田淵行男が愛した安曇野の自然をみつめます。写真の中には、すでに私たちが失ってしまった風景も映し出されています。環境問題への意識が高まる昨今、田淵行男のメッセージに耳を澄ましていただければ幸いです。
1 場所及び名称 田淵行男記念館 企画展「失われた風景〜写真が語る安曇野〜」
2 会 期 平成20年3月11日(火)〜6月29日(日)
3 時 間 9時〜17時
4 観覧料 大人300(200)円・小中生200(100)円 ( )内は20名以上の団体料金
5 休館日 月曜日(祝日の場合、開館)、祝日の翌日
6 交 通 長野道豊科ICより車10分、JR大糸線柏矢町駅より徒歩20分
7 お問合せ 田淵行男記念館 学芸員 今井 亜美 〒399-8201 長野県安曇野市豊科南穂高5078-2 TEL・FAX 0263-72-9964 URLhttp://azumino-artline.net/tabuchi |
| ..2008/01/17(木) 01:43 No.91 |
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