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ジャンルごっちゃです。増えたり消えたり

人によっては苦手な話もあるやもしれません、ご注意をば。

新作より再録が多いです

以下のジャンルを載せています



・天 ×9

・アカギ ×1

・Z ×4

・種 ×1

・1st ×1

・カイジ ×1

・ハルヒ ×2

・ゲッター ×1

・ひぐらし ×2

・ネウロ ×1

・ギアス ×2

・VOCALOID ×1

・オリジナル ×1

・バジリスク ×1

・エヴァ ×1





 ■ 2011/9/24(土)
    ++ アスカとレイ(エヴァ)   

 

私、時々とてつもなく生きたくなるのよ。
ご飯を作る時や上手く使途を殺せたときやシンジと喋っているとき。
この上なく幸せでとてつもなく生きたくなるのよ。
死にたくないって思うの。
大声で泣いたり、笑ったり、うまく呼吸したり、人間らしいことがしたくなるの。

そして時々とてつもなく死にたくなるのよ。
ご飯を食べているときやあんたたち2人と顔を合わすとき。
この上なく死にたくなるのよ。
どうして私生きてるんだろうって。
ママが死んだのにどうして生きてるのって。
私はあの時死ぬべきじゃなかったのかなって。

「あんたにはないんでしょ、この気持ち」

アスカは振り返った。
無機物のように立ちすくむ少女が、じっとこちらを見つめている。
そうして頷いた。

「ええ、ないわ」

*
アシンメトリー

No.39




 ■ 2010/12/8(水)
    ++ ひろゆき(天)   

 


なつかしいにおい、というものがある。

例えば夏の夕暮れのにおい。
あれはいつだったか、そう幼少時代だった。夏休みに母方の実家に寄って親戚の同じような年頃の子たちと遊んで、それこそ泥だらけになるまで遊んで、ふと見上げた夏の夕暮れ。鼻がしゅん、となる暖かで悲しいにおい。懐かしいもの1つ。
例えば鉛筆のにおい。
ふでばこのにおい。
新品の教科書のにおい。
懐かしいもの2つ、3つ、4つ。
例えば初めて吸った煙草のにおい。
渋い、ニコチンのにおい。鼻についてこんなもん吸うもんか、と思ったものだけれど、吸ってみるとあんがい、しっくりきて今も変わらず吸っている。懐かしいもの5つ。
例えば満員電車のにおい。今でも嫌いな、ひとのにおい。
例えば、

(そう、例えば)

ひろゆきはカップラーメンを啜りながらそんなことを考えていた。こんなことを考えているときは、何を食べているのか味がまったく検討もつかないのだった。不思議なものを食べている気分。

例えば新品のスーツのにおい。
煙草のヤニのにおいが強烈で、しかしいつまでも嗅いでいたかった。

あの人のにおい。
灰になっても変わらなかったあの人のにおい。

「最近嗅いでないなあ」

ひろゆきはそう呟いて、夢遊病者みたいにふふと笑う。
においを嗅いでこなきゃ、とひろゆきは思う。だが立ち上がらない。
あの人は死んだのだ。
だってもう半年も前に。

*
におい

No.38




 ■ 2010/6/29(火)
    ++ カミーユとファ (Z)   

 

ファが泣いていた。

夕焼けで空が真っ赤に染まっていてその中でファはしゃがみこんで泣いていた。人形が壊れたんだと言う。クラスメートの男子が面白がっているうちに壊したのだった。カミーユはまるで夕焼けみたいに顔を真っ赤に染めて、何にも言わずにその男子を殴りつけた。痛い痛いと泣くまで殴りつけてやった。お陰でカミーユの顔も殴られた。少しだけ膨れたその頬をカミーユは痛いとは思わなかった。ただ、ファが泣くその姿こそが痛くてしょうがない。下を向いて俯いて、数分したら顔を上げる。だけどまだファは泣いていた。声を上げないから、感覚がわからないのだ。カミーユは痛くなって、胸がずきずき疼いて自分が声に出して泣きたいぐらいだった。泣いているファに何もすることが出来なくて、カミーユは自分が無力だということを知った。もし僕が大人だったら、ファを抱きしめてあげることが出来ただろうか。・・いいや、出来やしない。抱きしめてあげることなら今でも出来た。けれどそれをしないのは抱きしめた瞬間、自分自身が泣き出しそうだったから。鼓動が重なりすぎて。ああ、ファ。ごめんよ。僕のファ。
「ファ」
ファという名前はなんて美しいんだろう。口に出した瞬間、カミーユは酷くそのことを感じた。ファという名前は優しい響きがある。カミーユは大好きだった。
「ファ、僕、強くなる」
誰にも負けないぐらい強い子になる。そしたらきっとファが辛く悲しいとき何かしてやれるはずだ。
ファは顔を上げた。美しい名前に負けないくらい美しい顔で微笑んでいた。



「カミーユ」
ファは大きくなった。カミーユも成長した。ファはますます可憐になったな、とカミーユは思った。ファはカミーユの手を優しく包む。
「ありがとうね」
「・・何のこと?」
カミーユ、気付いてる。
ファは嬉しそうにくすくすと笑ってそれからみながいる騒がしい場所へと飛んでいった。


*
そしていつか思い出す(メインから移転)

No.37




 ■ 2010/6/29(火)
    ++ フォウとカミーユ(Z)   

 

冷たい手。まるで死人を連想させるような冷たく白い手に、僕は一瞬身を震え上がらせ手を離しそうになった。夜を包み込む冷たい風よりもこの手はもっと冷たい。僕は驚いたようにフォウの顔を見上げた。フォウは悲しそうに微笑みを見せるだけであとは何も言わない。僕も何も言えないまま、じっと白い冷たい手を見つめるだけだった。

「カミーユの手は、暖かいのね」
「そうかな」
「そうよ」

フォウはやはり、悲しげに笑んでいる。僕はその笑顔を見て、何故か泣きそうになる衝動を覚えた。

近いうち この手は溶けてしまう 雪のように

邪な思考を振り払って、軽く握っていた手を強く握り締めた。フォウは痛かったのか一瞬だけ顔を歪ませて、それから笑った。

「何してるの」
「暖めてるんだよ、手を」

その言葉に、少々面を食らったのか、フォウは目を丸くした。16歳という、幼さがそこに残る。フォウは、今度は優しげに笑んでくれたけど、前見た時の悲しい微笑みよりそっちのほうがもっともっと悲しい。

「初めてよ、こんな事を言われるのも、暖かい手に触れるのも、誰かを、好きって気持ちになるのも。
貴方はその全部を持ってるのね、カミーユ」

僕は、訳もわからずその衝動に駆られて、声も嗚咽も出さずに、ただ、涙を流した。

*
小さな恋だった(メインから移転)

No.36




 ■ 2010/6/29(火)
    ++ シンとアスラン (種デス)   

 

なんだってあんたって人は!俺は目の前に居る人の顔を思いっきり殴った。その人の頬は途端、綺麗に赤く、膨れ上がった。顔が歪む。苦痛に歪んだとしてもやはり変わらず綺麗な面立ちをしていた。何にも言わない。周りにはルナマリアがいたけど、いつものことだと呑気に欠伸をしながらどこか行ってしまった。助けを求めようともしない。ただ俺を悲しげに見上げている。なんだよ、その顔は。カッとなって俺はもう一度ぱあんとその赤く腫れあがった頬を殴った。綺麗な顔がまた歪んだけど、言葉はついぞ聞けなかった。なんなんですか、なんなんですか、アンタは。俺は泣きそうにその人の顔を憎らしげに見た。その間色んなことを思い出していた、ココに来る前は普通の少年だったこと、家族がいたこと、妹がいたこと、でもその妹も家族も皆死んでしまったこと、血の咽ぶような匂い、地獄のような惨禍、肉片、ここへ着たこと、仲間、知ってしまった敵、好きになった人、護れず死んでしまった、そうして、この人。(アスラン・ザラ)俺は呪詛のように何度もその人の名前を舌で転がした。この人といると腹が無性に立つしそれに憎しみとは違うような“何か”も感じるのだ。それが何かはわからないが兎も角不思議な気持ちになった。チリチリする。焦燥感、といったらいいのか。いずれにせよ、今の俺には到底理解出来ないことだった。しん・・あの人の声が弱弱しく聞こえる。しん、しん。俺は何とも言えない気分になってあの人の体を思いっきり抱きしめた。
「し、ん」
潤んだ瞳。綺麗だった、美しかった。それに引き換えこの俺の、何ともいえない気分は、一体どうすればいいのか。(アスラン・ザラ アスラン・ザラ アスラン・ザラ)俺はあんたのことが

*
あなたのことが(メインから移転)

No.35



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