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寒くてしんどい…北国に住んでいるとそう思います。 久々に小話再開。どっかでたぶん似たものを投下していると思うのですが、それのベースになったもの。 大事なものを奪うということ(タナトス、サガ) 誰も入ることのできない教皇の間に入ってきたのは誰? 目を開けば暗がりの中に佇む銀色の。 その者は切り取った髪を片手に声なく笑う。
眠れない夜に不思議な幻を見た。 銀色の神様が鎌を持って静かに佇む夢だった。 神様がくれたのは死の宣告。
「お前を冥府へ連れに来た」
冷たい声で告げて鉄の心臓を持つ死神はサガの髪をひと房切り取った。 憐れみの感情など微塵も見せず、蒼い髪を握り締めたまま冷酷な微笑を浮かべて。 サガは恐怖のあまり声も出ず、かと言って目の前の存在から視線を外すことも出来なかった。 その様子に銀色の神様は哂う。
「たった今、俺の弟がお前の大切な人間の元へ向かっていった」
静かな静かな教皇の間、銀色の神様は嘲笑を残して冥界へと去っていった。
神の祝福がありますように(ヒュプノス、カノン) 気配を微塵に感じさせることもなく部屋に入ってきたのは誰? 目を開けようとしても突如襲ってきた睡魔に勝てず、眠りの中へ引き込まれた。 瞼の間からかすかに見えたのは金色の髪。
眠れない夜に不思議な幻を見た。 金色の神様がそっと額にキスをくれる夢だった。 神様がくれたのは眠りの祝福。
「今夜はゆっくりと眠るが良いよ」
穏やかな声で囁いて眠りの神はそっとカノンの額に触れた。 優しく髪をかき上げられて、落ちた唇の感触があまりにリアルで。 聖域を離れてから十数年、長いこと感じたことのない他者の体温が懐かしくて涙が滲んだ。 その様子に金色の神様は笑う。
「たった今、私の兄がお前が憎む人間の元へ向かっていった」
深い深い海の底、金色の神様はにっこりと微笑んで眠るカノンを見つめていた。
No.41
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