730/10/Birthday
They are also still ancient times,Only you are.



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5day 
 
 3週間振りに会った16のこいびと、

いつもと変わりなく

いつもと同じお店で

いつもと同じコーヒーを飲んで



仕事が上手くいかないわたしは

多分、いままでで一番、16のこいびとに愚痴をこぼした。


でも、いつもと違うのは

答えが見つからない愚痴だということ。


何か答えが欲しくて、

出るはずもないのに、わたしはこいびとに話をした。



時々頷いて、

時々難しく考えた顔をしながら

わたしの話を聞いてくれた。



「なんか、いいことないかな」

わたしの最近の愚痴に

『あとでいい事あるよ』



と、こいびとは言った。





唐突に、ホワイトデーだよと取り出した小包に

青いピアスが入っていた。



付け直して、見せびらかすと



『それはオマケね。』と、こいびとは続け、




少しだけかしこまって、わたしに言った。






『左手。』







わたしの左手の薬指を撫でながら、





『ケッコンのお約束の指輪を買うので、
指のサイズを教えて。』






こいびとは
そうわたしに言った。

そんなわたしは、はい。という返事しか出来なくて

ただ手を握るとこしか出来なかった。







『仕事が本当に辛かったら、辞めてもいいよ。
安月給だけど、頑張るから。』



こいびとは優しい顔でそう言った。








「…わたしでいいの?」







『うん。』




こいびとは微笑んだ。









もうどこにも残っていない断片的な記憶だと、


およそ10年前、
ちっちゃなプロポーズがあった。






10年後、




こんな風になって繰り返された。








突然やってきた、16のこいびとの大きな決断。









16のこいびと、


ありがとう。



..2014/3/16(日)  No.203



neXt 
 
 昔の日記が出てきた。


半分くらいまでかかれた日記には


19歳秋から、約数ヶ月分の記録があった。

毎日1ページ
たまに空く数日


そこにあったのは

いまのこいびとの名前。




16のこいびと




『もう時効だよ』
親友に背中を押されて、19のわたしは決めたのだ。

16のこいびとに、もう一度気持ちを言うこと。



他愛のないメールを何通かしたあと、

わたしはメールで気持ちを伝えて


【もうそういう風には見れない】


という答えを貰った。

そこが、この日記の始まりのようだった。




終わりの頃には、違う誰かをいいかな、と
思えるようになったわたしがいて、

でも、やっぱり16のこいびとと比べて
時には、もう自分の中で消化したと書いてみたり
時には、やっぱり忘れられないと書いてみたり



でもある日突然、日記は終わっていた。
まだまだ後ろにある空白のページを残して。




わたしが、日記として書いたノートは
これが最後なのは覚えている。

でも辞めた理由は覚えていない。


文字として、紙に残すのが嫌になったのかもしれない




紙に残しておけば
気持ち一つ、残り残さず残しておけるのかと


いまさら思う。



この19歳秋からの数ヶ月以降、
わたしの気持ちは記憶から消えてしまったものについて



どこにも残っていないのか。




メールもいつかは消えてしまうし、

ここに残す文字もいつかは消えてしまう。



16のこいびととの時間は

普通の恋人同士が過ごす時間とはすこし違う。



この1年半、
会えない時間の方が多かった。





まわりのひとは

次のステップの話をする。



結婚しないの?





16のこいびととは、そんな話も出る。

理想の結婚式や、
理想の暮らし、
子どものこと





2年くらい前、まだ16のこいびとと出会う前は


早くしたくてたまらなかった。



でも、現実味はあまりなかった。







いまは、まだそんな話が出ないけど

でも、きっとわたしはこの先ずっと
16のこいびと、あなたの隣にいるんだなって
思うのです。

あなたがわたしの誕生日の手紙に書いた

オリンピックの日付。




【ふたりで…いや、家族で観戦しましょう】


と書かれた一行。






わたし、あなたに出会えてよかった。

再会できて本当によかった。


19歳のあの日の結果がダメでよかったって
いまは思える。

あの日の結果があったから、
今がある。


一緒に旅行へ行ったり
映画を見たり、
同じものを見て、
同じものを食べる、
一緒に煙草を吸って
手を繋いで歩く。


次のステップにいく時、

また思い出したい。
19歳の結果も、
その頃の日記も、

日記を書かなくなってからのわたしも。
..2013/12/4(水)  No.202



one year 
 
 1年前のちょうどこの頃。

わたしは1つの恋愛を半ば強引に終わらせた。
相手にしてみたら、意味の分からない突然の出来事だっただろう。


不満を溜め込む癖のあるわたしの、悪い結果がこれだった。




1年前のちょうどこの頃。

16のこいびとはわたしに数年ぶりのメールをよこした。
他愛のないメールで、たった一行だった。


それがきっかけでいま、手をつないでいる事実。


わたしの性格も、わたしのツマンナイところも
全部知っている16のこいびと。


『そのままがいいよ』
その言葉に甘えちゃいけない気がするけど
その言葉に溺れているわたし。


最初に比べたらやっぱり連絡の頻度は落ちたけれど
16のこいびと、あなたにしたらかなり、頑張っているのだと思う。


この12か月で、わたしたちが一緒に居た時間はすごく少ない。

16のこいびともそれを気にしているようだし、
人に言わせれば、「それで大丈夫なの?」と言われるけれど


大丈夫。
大丈夫じゃないというのもあながちウソではないけれど




大丈夫。




わたしたちのペースでいい。










..2013/3/27(水)  No.201



 
 
 16のこいびとがわたしにくれた手紙。



『5年後も、10年後もこの手紙が書けたら幸いです。』




そうやって締めくくられた手紙の最後。
昔から知っているその文字。


数年前、

わたしの誕生日をによこした、一通のメールが


数年後、

誰が文字になると。
目の前に居ると、思っただろう。



16.7のあの頃には、想像も出来なかった10年後。

だからきっと、いまからの10年後も
想像なんかと全然違うのかもしれない。




私が甘えると、
ぎこちない手つきで頭を撫でるその手も、指も、




ずっとわたしのものでいて。




わたしがからかうと、
おどけてみせるあの表情も、声も全部、




ずっとわたしのものでいて。






どこにもいかないで。









うまく言えないけれど



もうどこにも行かないで。


..2012/12/25(火)  No.200



them 
 
 5月、一緒に住んだら・・と話をしたこいびとに
わたしは将来を語る「誰か」のデジャヴをみていた。



・・・だったら。という「誰か」の話はあまり現実味がなかった。

「夢」であり「妄想」であり、「希望」でもあったけど
現実には程遠かった。

現実に近づくような、そんな素振りさえも「夢」だった。




こいびとはそれを現実に近づけているようだ。


『だから、少し忙しくなると思うんだ。
寂しい思いをさせるかもしれないけど、ごめんね。』


そういってわたしの頭を撫でた。






こいびととのこの先が
なんだか急に近くなった気がした。


一気に飛び越えてしまったように。



でも、
おめでとうとは言えなかった。


こいびとの人生をわたしはかき回したりしていないだろうか。
こいびとの選択に、どんな気持ちが隠れているのか。

怖くて質問できなかった。





でも、なんとなくわかる。


きっと、5月と同じ。



あの日、連絡をするのをやめようと決めた日から7日。
こいびと、あなたはわたしの気持ちを知っていたみたいに
連絡をよこした。

今日も、わたしの気持ちを知っていたみたいに
あなたはさらりとわたしに報告してくれた。




わたしたちが再開して、たった3か月。


会える時間が少なくても、
こいびと、あなたの愛情がすごくうれしい。





..2012/7/4(水)  No.199


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