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食べたい舐めたい危険地帯。

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コミュニケーションを楽しく便利にできる「カフェスタ」!

  2005年8月29日(月)
  消去防止   
  もうそろそろいい加減更新したいです。
No.4



  2005年5月26日(木)
  象徴 (平古場×知念)  【続】   
  「………。」


今度は俺が黙ってしまった。
カップに手を伸ばしてストローを咥えた。
空気の混ざる音がして、軽く振るとカラカラと氷の振動がした。


「部活がゆくいぬ時んでぇあんすかないやんやー」 部活が休みの時ってあんま無いだろ。


沈黙を破ったのは珍しく知念で。
俺より少し先に空になったカップを同じように振る。


「まあやー。永四郎が休くさぶっきてぃとぅらさんから」 まあな。永四郎が休ませてくれねぇから。


カタンと同時に置いた同柄のカップを見比べて、口を付けた人間が違うだけのそれらから何か違いでも探すかのように、知念から視線を逸らして見つめていた。


「ゆくいびーぬてーげーは凛がわん誘い出しまたん」 休みのほとんどは、凛が俺を誘い出すんだ。
「え?」


そんなつもり俺には全く無い。
思わず顔を上げたけど知念は余所見をしていて視線が絡むことは無かった。


「…ゆすぬ奴とやくしくんでぇ」 他の奴と約束なんて
「まっちょんぬ?」 待ってんの?


俺からの誘いを。
訊こうとは思ってなかったのに、つるりと口が先走った。
他の誰と会うことも無く俺からの電話をメールを。
そういえば先週の休みは雨だったけど甲斐と遊んだな、とか思い返しつつ言葉に詰まった知念を見た。


「ちゅいで居て、わざわざわんからぬ連絡まっちんぬ?」 ひとりで居て、わざわざ俺からの連絡を待ってんの?


そろりと顔を上げた知念と目が合ったけど、ふいとそっぽを向かれてしまった。
何だ。
待ってるのか。
頭の中で携帯片手に寝転がってる知念を作り上げて、含み笑い。


「…うーゆるっとぅけよ」 放っとけよ。


知念は照れているのか拗ねているのか、こっちを見ようともせずに頬杖を付いて厚いガラス壁の向こうの雑踏を定まらない視線で見渡した。


「いかやー、いちぶさんとぅくまがあいびーん」 出ようぜ、行きたい所があるんだ


可愛くて仕方ない。声を出さずに頷いた知念のと一緒に、分別も何も無いゴミ箱へ二人分のカップを放り込む。
何処へなんて訊きやしないだろ?
お前は解ってるから。
踵を踏んでいた靴をちゃんと履きなおし、鞄を持って椅子を机の下に仕舞った。
振り返って知念を見る。


「知念」
「………何、」


まだ拗ねてんの?
内心笑ってやったけど余計機嫌を損ねちゃマズイから、黙っておいた。


「いやーストローかみぬな」 お前ストロー噛むのな。



俺と知念のカップの違い。
知念は答えることなく俺を無視して歩き出した。
店を出て人込に紛れても俺が知念を見失う事は無い。




休みの日にはお前に逢いたくて、他の誰と居たって携帯だけは手放さないんだ。お前からの呼び出しを言い訳に、いつでも脱け出せるように。



ストロー噛むのって、淋しがりの象徴だって知ってた?



俺の家に着いたら、結局ご機嫌ナナメな知念に訊いてやろう。
怒らせたらなだめすかして仲直り。




長い脚で先を急ぐ知念の後ろを、今は取り敢えず足りない歩幅で追って行った。



+++++
長い時間放置して申し訳有りません…;
二度目の凛知念SSです。
No.3



  2005年4月25日(月)
  象徴 (平古場×知念)   
  



かし かし かし。
知念はストローを噛む。


+++++


「わっさん、うくりたん」 悪り。遅れた。
「いや、なーま10分前」 いや、まだ10分前。
「お? やさ。」 お?そっか。


知念は待ち合わせをするといやに早く来る。
俺だって早めには着くけど知念には敵わない。
だからファストフード店やコーヒースタンドで待ち合わせ。


「…何処行こっか?」
「ちゃーしんちゅーん別に行ちぶさん所んでぇねーらんやんやー」 どうせ今日も別に行きたい所なんて無いんだろ。
「ご名答」
「凛はふぃーじーやさ」 凛はいつもそうだ。


はは、と笑って誤魔化した。
呼び出すのはいつも俺で、待ち合わせの場所も時間も、決めるのは俺。
断られた記憶は確か無い。
急に前日約束を取り付けても、ヤな顔ひとつしないでひとつ返事ふたつ返事。

いつも何して過ごしてんの?
俺以外との約束は?

そして知念は必ず俺より先に来る。


「あー…移動しあいびらんぐとぅゆたさん。くぅまうてぃゆたさん」 移動しなくていい。此処でいい。
「ぬーがら買ーてぃちゅーんか?」 何か買ってくる?
「おう」


手に持っていた文庫本を鞄に仕舞う知念を一人残してポストへ向かう。
フタにストローの差さったカップだけが載ったトレーを持って席に戻ると、長い手を伸ばして隣の椅子を引いてくれた。


「ちゅーや何分めーんかいちゃーびたが?」 今日は何分前に来たんだ?
「…30分」
「早ぇ。ふぃまあんしぇーらんがやーよ」 暇じゃねぇのかよ。
「……………」


知念は黙ってしまった。
自分のカップを手にとって、中身をちょっと啜るので、気付けば俺も同じ行動を取っていた。
よくある話だ。
知念はあまり喋らないから、話を振らないと沈黙が増える。
俺はこの沈黙が嫌いじゃない。
言いたい事が有る時に戸惑って口をぱくぱくさせんのが、苛々する時はまああるけど。


「知念、ふぃーじーへーさんやー」 知念、いつも早いよな。
「……あねーあらん」 そうでもない。


いつも早いから、楽しみにしてくれてんのかな、なんて
自惚れるよ俺。


「なあ」


「ぬーんち断らあらんがやー。わんからぬ呼び出し」 何で断んねぇの?俺からの呼び出し。
「………」


唇が動く。音は無く。


「わんかい大しちゃんゆーじねーらんち解てぃるくせに」 俺に大した用無いって解ってるくせに。
「……、」


何か言うのを迷ってるらしい。
横は見ない目も合わせない。俺、最低だ。
確かめたいだけだろ、俺からの呼び出しを断らない理由もやけに早く来る理由も、もしかしたらって思ってる俺の理想を。

解ってはいるけれど、俺の声は知念を急かそうとする。


「なあ。 …知念」
「ねーん…」 ない…。

「うん?」
「ちむえーがねーらん」 理由が無い。




+++++

続きはまた後日〜。
凛々にはどこまで方言を喋らせていいものか;
方言間違っていても生暖かい目で見逃してやって下さいませ…;(><)
No.2



  2005年4月18日(月)
  01.距離   《赤柳》   
  

手を伸ばして触れた、そのまっすぐな髪に。
手を降ろして撫でた、その落ち着き無い髪を。



<距離>



「蓮二」

背後から聞こえたその声に、赤也は僅かに身じろいだ。いつの間に近寄って来たのか、副部長である。
柳と話していた赤也は、途端に長身の二人に囲まれることになる。

「…赤也、ちょっと行って来るから、自主練でもしていてくれ」

悪いな、と一言残すと 柳は真田と並んで歩いて行ってしまった。
ほぼ同じ身長の二人は、隣に並ぶとその威厳や容姿も相俟ってか存在感を増す。
互いに頼り合っている様な雰囲気に、赤也は少なからず嫉妬を覚えた。

(…俺だって、まだまだ成長期なんだ)

少しだけ下唇を噛んで 自分に言い聞かせると、脳裏に浮かぶ二人の姿を掻き消す様に素振りを始めた。
結局その後、柳と真田は集合の合図が有るまで帰って来ず、柳に練習を見て貰うはずだった赤也は一人でランニングやストレッチをしただけだった。
赤也は、見ていた。
こちらへ向かって歩いて来る二人が、滅多に有り得ない真田さえも、笑い合っていたのを。真田の大きな手が、柳の夕日を含んだ黒髪を乱すように撫でたのを。そして 柳が、反撃として真田の帽子を奪い去ったのを。
強く噛んだ唇から、微かに血の味がした。

身長差わずか1cm。髪や顔に触れることなど造作も無い。
一緒に帰る道中も、赤也の頭では柳と真田が並んでいた。今柳の隣に居るのは他でもない自分だというのに。

「赤也?」

どうした、黙り込んで。と、顔を覗き込まれる。

(ほら、俺相手だと柳さんは屈まないといけない)

「…何でもないッス 」

(真田副部長となら、目線が一緒。俺は、あと13cm。)

「嘘を吐け、それが何でもない顔か?」

足を止める。   足が、止まる。
赤也は柳の手を引いた。下にぐいと引っ張って、屈んだままの柳の視線を捉える。
冷え切った空気に晒され体温の低下した柳の唇に、自分のそれを重ねた。

「……俺、絶対追い抜いてみせますから!」

身長だけじゃない。追いついて、追い抜かしてやる。

「楽しみにしているよ、赤也」

そう言って額に落とされた唇から、じんわりと冷たさが伝わってきた。
赤也は、柳の手を離さなかった。



「      」
「? 何か言いました?」

クス、と微笑って可愛い後輩を見遣る。
返事の代わりに空いた方の手でくしゃくしゃと行儀悪くあちこちを向いた髪を撫でた。





身長差13cm。
これが、どれ程の距離と云うのだ。



+++++
赤柳で10のお題。配布元様↓↓
http://uribatake.pinoko.jp/tss-aka87top.htm

比嘉もあるんですが書き溜めていたものから先に…!
赤柳です。嫉妬心・独占欲の強い子悪魔ちゃん。
柳さんは別に、妬かせようとして真田と一緒に居た訳じゃないのだけれど(笑)。
No.1




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