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2012/3/21(水)
  言い張る友人   
  昨日は、所属している読み聞かせグループ「おとぎの部屋」の食事会。
ランチ会だったけど、初めてのお店「繭玉」

山道を通って、富士宮に抜ける時、そういえば、看板を見かけたことがあった場所。あの看板からまだまだ山道を走ること2キロ近く。それはそれは、すばらしいロケーションで、お料理は絶品で、「非日常」を存分に味わえ楽しかった。
その様子は後日、「しゃしん記」にてアップ予定。
ここでは、ちょっと驚いてしまった友人の言動のこと。ここに書いて少々、発散したいぃぃぃ〜!

現地には二台の車にわかれて乗ることになっていて、もう一台のほうの運転手が少し遅れていた。
待つ間、他の人が言った。
「もし良かったら、先に行ってても大丈夫よ、場所の確認のために、日曜日に、運転手のKちゃんと行ってみたから、付いていかなくても大丈夫だから」

私の乗るほうの運転手であり、今回のお店をみんなに紹介してくれた問題の友人はソレを聞いたその途端、大きな声で
「うそ〜!!なんでぁ?ついてくればいいじゃん、なんでそんなことしたのぉ?!」とあからさまに大声で喚いた。
そう、喚き散らした。続けて、何度も何度も「なんで、そんなことしたの?」だって。

「Kちゃんは、運転に関しては自信がない人だから、心配だったんだよ」とわたしが言っても、聞く耳なし。

そのうち、Kちゃん登場。
にこやかに「場所確認も済ませたから、私を心配しないで、後ろにとらわれないで、普通に、ブンブン行っちゃって下さいね」とにこやかに言った。
すると、こちら側運転手のMは、「でも、付いて来て、そのつもりで行くから」と強気発言。
Mは「う〜ん・・・私、ついていくっていうのも苦手なんです、場所なら大丈夫ですから」と笑顔を絶やさず、そういい残して、自分の車に乗り込んでいった。

彼女は、人の車に乗ると酔うし、そもそも運転もそんなに得意じゃないといいながらも、どこかに行く時は、嫌な顔など、絶対にせずに「私、他の人の車だと、絶対酔っちゃって、迷惑掛けるから、車、出しますよ〜」と嫌味なく、申し出る人だ。
わたしは彼女の車に何度か乗ったけど、ヘタじゃないし、安心できる運転ぶりだった。ただ、謙虚なKちゃんは必ず「運転は自信がない」といつも言う。

さて、出発して2・3分。
こちら運転手のMが喚く。
「私、気に入らない!気分悪い!いっしょに行くのに、付いて来ないってどういうこと?おかしいじゃん、大体、場所確認なんてばかばかしい」

わたしは、とうとう我慢ができなかった。
「付いて行くって案外大変なんだよ。運転苦手な人ならなおさらだし、それに気をとられて緊張しちゃうじゃん。場所確認だって、散々Mさんが、山道だからとか、夜は怖い道とか雨降りの日は危ないから行きたくないとかおどかしたじゃん。人を乗せるんだもん、責任感から、確認に行ったんだから、そんなに言うことないと思うよ、いつも車を出してくれる人には感謝こそすれ、ああだのこうだの言っちゃあよくないよ」

実は、わたしはものすごくハッキリした性格でR〜〜。この日記の読者の皆さんなら知ってると思うけど、本当はこの3倍から5倍くらい言ってやりたかったが、せいぜい早口でこの程度にしといてやった。
数年ぶりに復活して、まだ半年のおとぎの部屋。ちぃとばかしの遠慮がある。まぁ少々、遠慮があるくらいのほうが、わたしは出すぎずちょうど良いらしいし。

他に乗り合わせていた二人も、わたしに同調してくれ、その後はスムーズに話題を他へと移行できた。

さて、帰りに玄関でのこと。
お店は隅々まで心配りが行き届いており、もちろん、玄関先には季節の花々が上品な配置で活けられ、また、地にもかわいいお花が咲いていた。
「これ、なんだっけ、ええっとぉ〜」
言い張り魔が周辺に向かって言う。
『ミモザ?』と他の人が言いかけると「違うよ〜」と言い張り魔。
わたしも「ミモザじゃないかなぁ」
言い張り魔は、ふたりにミモザと言われ、少々、腰砕け気味に「じゃあ、和名で覚えていたんだよねえ、何だっけかな」
「あかしやじゃないの」とわたし。「違う!!」と言い張り魔。
また他の人が「ニセアカシヤとかっていうんだよね」
ふたりに押されて、言い張り魔は地面に花のほうに話題を変えた。
「これは・・・・」
わたしは内心、福寿草かなとおもったけど、また「違う!」といわれそうでやめた。
そこで、お店の方が出てこられ「これは福寿草です」
普通はここで終わるはずなんだろうけど、Mは違った。
「ええ??違いますよう。わたしはこの前、他で違う名前を見てきたばっかりだもん」
自分が花を見間違ってるとは考えないんだろうか、この女は。
そして、「これは福寿草ですよ」と優しく重ねた店員さんに捨て台詞のように「福寿草では絶対ないと思いますよ」と言い残して、表の階段を下りていってしまった。
ぽかんとしてる店員さんに「最近は、お花に本名以外にかわいい呼び名をつけるから、ソレを言ってるのかもね」と言い、今日のお料理が心がこもっていたこと、そして彼女に悪気はないことを、わたしとしたら、さりげなく言ってみた・・・つもりだ。

あの自信満々、決して自分は間違ってはいないのだというMの言動を散々見せられたわたしが、珍しく、謙虚な気持ちで、店員さんにお礼を精一杯伝えた。
Mは元教師。ずうっとこんな調子で子供たちにかかわってきたんだろうか。ヤレヤレでR。
No.678



2012/3/15(木)
  うっ・・三ヶ月ぶりだ   
  ああ、こんな更新しなければ、もう閉鎖間近といわれても、しょうがない。
まぁ、気が向いたら、更新しよう・・・って、それじゃ、誰も見に来ないよね。

自分のHPに来る前に、あちこちのブログ周りをしてるんだけど、時間ばっかりが過ぎちゃって、コメントもせず、読み逃げばかり、そして、ここも放置じゃ、今にネッ友に忘れられちゃうなあ。

昨日、近所友のあめりんちに行ったら「塩麹、作った?」と聞かれました。なぜなら、巷で大ブームの「塩麹」。
実はもう、夏前から、「塩麹、作ろうと思ってさ、きっとこれ、いけると思うんだよね」と声高らかにに宣言してまして、まだ、塩麹を知らなかったあめりんが「ふうん」とか「へえ」とか言ってたっけ。
わたしが、少し涼しくなったらとかなんて、躊躇してたら、そのブームはジンワリジンワリ、広まって、今じゃ、大ブーム。

そうなると、もう、作りたくなくなる。でもまあ、すごく、お料理が美味しくなるらしいし、私が、作りたいと思ったきっかけの「発酵食品の効果」っていうのは確からしく、体の良いのは間違いないので、そのうち、気が向いたら、作ることとし・・・。
そんじゃあ、「作りたかったのに・・・」の消化不良をどこにむけたかというと、「わさび漬け」
酒かすの中に、刻んだわさびが入っていて、少々のおしょうゆをたらして、熱々ご飯に乗っけて食べるあいつでございます。
牧野酒造に酒蔵見学に行った際、購入した酒かすが、冷蔵庫に残っていたが、気になってしょうがなかったわたし。
修善寺まで、わさび・・・買いに行ってきました。
わさびといえば、春先には、わさびの新芽が出始めて、毎年、その茎の三杯酢漬けを作るので、そのついで。
でもね、今年は、新芽の出揃いが悪く、どこに行っても、売ってもらえず、しぶしぶ寄った、農協の農産物店で、やっと、見つけることが出来ました。
さて、一体何を入れればいいのやら、検索すると、「ほほ〜、砂糖くらい?」
ほとんど、入れるものはなくて、人によって、塩とか、みりんとか、そのくらいでした。
そんじゃ早速、自己流で、こんな感じかなあ。
チンとか、ざくざくとか、もみもみとか、そんな作業の結果、売ってるのと遜色ないのが完成。
3・4日で、味がなじむらしい。
その辺を冷蔵庫に任せてると、友人が「公民館でキムチを作る」というじゃありませんか。
「行ってもいい?」と半ば強引に、キムチ作りに参加。
何でも手作りって美味しいよねえ。前日、テレビで、きゅうりのオイキムチを見たオットが「うまそう!!」と悲鳴をあげていたので、
「天に声が届いたよ〜」と食卓に出せば、「おお!!!」
ああ、わたしって良い奥さんだわあと、誰も言ってくんないから、自画自賛。

世間のブームよか、マイブームがいいわぁと、王道よか横道がどこまでも好きなわたしなのでありました。
No.677



2011/12/5(月)
  南こうせつコンサート   
  去年まで、富士の文化会館「ロゼシアター」ではこの時期、毎年、伊勢正三さんのプロデュースによる「フォークプラザ」が行われていました。
去年、南こうせつさんがゲストだったので、初めて見に行きました。
かぐや姫のCDはそれなり持っていて、リアルタイムでもよく聞いたので、懐かしさでいっぱいになります。
さすがこうせつさんで、正やんよかおいちゃんのほうが人をひきつける力が数段上だなあというのが去年の感想。
こうせつさんがプロデュースすればいいのになあ、と何度も何度も念を送り続けました。そしたら、なんと、10年も続けられていた、伊勢正三プロデュースがなんと今年から、こうせつさんに代わりました。

「しょうやんから、代わってやって欲しい」と電話があったそうな。
へえ、わたしの想いが通じたと、心底嬉しかったですねえ。
それならば・・・と今年も当然出かけていかなくちゃね。
二番目の姉夫婦を誘うと「行く」というので、チケット4枚。ネットの申し込みに出遅れたので、あまり良い席ではなかった・・・。でも、そこはわたしの念の強さかな、なんと、前の席一列分が横並びに空席でした。
ロゼの大ホールが満員なのに、私たちの前だけが空席。
一体、なにがどうしたのか。前の人の頭越しというのがなくなって、イッキに特等席になってしまいました。

今年のゲストは、山崎ハコさんとビリーバンバン。

やっぱりこうせつさんには人を魅了する大きな力があります。
62歳でも歌のうまさも変わらないし、引き継いだ正やんの話もいっぱいしてました。
ハコさんもビリーバンバンの菅原兄弟も、こうせつさんの人柄をすごく褒めてた。
そうそう、わたしはあることを楽しみにしていたんだけど、それが私のツボにピタっとはまって最高だったっけ。
ソレは富士山のことです。
この日の富士山はHPのトップにも出したように、雨上がりで空気が澄み、雪の具合がちょうどよくって、何十年も富士山を見てきた富士市民のわたしだって、うっとりするような富士山だったのですよ。
さあて、富士山のことなんて言うかなあってね。

こうせつさんは一曲目、赤ちょうちんの後、すぐに、富士山がすばらしく綺麗だと話し始めました。
いっぱい褒めてくれたんだけど、その後、ビリーバンバンのお兄さんのコメントがすごすぎて、こうせつさんのはあんまり覚えてない。
おにいさんは、こう切り出しました。
「千利休がお茶会の準備で・・・・」

はぁ?千利休?

「お茶会の準備で、庭までもきっちりと掃いた後、わざと木をゆすってまたもみじの枯れ葉を散らしたように、文句のつけようのない今日の富士山に、製紙工場の煙突と煙・・・。その煙が富士山の中腹に、ほわほわぁ〜と漂って、それが富士市って感じで、またいいんだなあ。日本の風景はこうあるべきというお手本のようです」

皮肉というのには、なぜか愛がありすぎ。会場はあったかい笑いに包まれたんだけど、もう、わたしはド・はまり。あまり大声で笑えないし、お腹を押さえて、くっくとね。

言い得て妙・・・というのをこんな時使うのかどうかは、わからないけど、今日のこの日の富士市の情景をピタっと言い当ててる。

笑いネタも楽しかったけど、93歳の実母が健在で、仙台出身。今回の震災で、心を痛めて泣いてると話していました。
「また君に恋してる」は坂本冬実ちゃんよか、本家のビリーバンバンのほうがずっと好きだなあ。すごくよかったですよ。

ラストは、立ち上がって手拍子やら、星やら、丸やら作って踊って、全員参加で大合唱。アンコールで出てきた、ハコさんや、菅原兄弟が「何?この盛り上がり、スゴォ〜イ!!!」ってびっくりしてた。

おねえちゃんが、終わった時「楽しかったねえ」とひとこと。

震災後、歌手の人たちが「歌で元気付ける」とよく口にするけど、あんまり信用していなかったんですよ、わたし。
でも、後半、東北をいつまでも忘れない、いつまでも寄り添うといった、こうせつさんの歌と心の叫びは、わたしに確実に届いて、今日からのわたしをずっとずっと元気にしてくれました。
ライブっていいねえ。
No.676



2011/11/8(火)
  三姉妹でお出かけ   
  真ん中の姉が静岡の福祉会館で点字を続けている。
長くしているので、そのお仲間も沢山いるようだ。お医者様の奥様や、大きな書店の社長夫人や、けっこうハイクラスの友人たち。時々その仲間付き合いの話も、愚痴を交えて聞くのだけれど、今回は、そのお仲間が主催者になっているらしい「星野富広さん」の美術展の招待状をいただいた。
2枚だけど、三人で行こうかということになって、姉は自腹を切って、わたしと長女のおねーちゃんを招待してくれ、三人でおでかけした。

いつも、姉妹のおでかけは近くの町にいってランチする程度。
運転手はわたし。
でも今回は、電車で1時間ほどの静岡までのおでかけ。
いつもの岳鉄で一駅、長女のおねーちゃんが次ぎの駅から乗ってくる。
予想通り、真っ赤なスカート。セーターが赤いがスカートが赤いかと予想してたら、スカートか・・・。それも革。なんとも目立つ。
終点吉原駅からの、JR。ここで次女のおねーちゃんが、ホームで待っていた。
黒のセーターに、モノクロのはぎ合わせのスカート、ベージュのコート。う〜ん、地味・・・。
わたしはグレーのワンピースに、黒のレギンス、オレンジのスカーフ、まぁ派手でも地味でもないと、自分ではそう思うが、他人がみたら、姉妹の順序がしっかり当たるんだろうか。

駅に着くまで、長女がずうっとしゃべりぱなしで、向こう側の席に一人座った次女の隣は、他人のお姉さんが、居眠りで何度も何度も、傾いては、次女の肩に顔をのっけそうになり、のっけそうになってはびくっと戻りを繰り返して、わたしはそれを見ながら、おねーちゃんの話にも、うんうんと頷いていた。
そんなだから1時間なんてあっという間で、静岡駅到着。
前日まで、静岡の町では「大道芸フェスティバル」が町を揚げて行われており、たぶん大混雑だっただろうけど、まぁ、県内一のお町なので、それなりに人は多く、毎週、静岡に通ってる次女がちゃっちゃか歩いて、先頭を進む。
しばらく我慢して付いていったけど、そのすざましいスピードに「ねえ、お姉ちゃん、早すぎ」と声をかけた。
「ごめん、トイレ行きたかった」
「あ・・そうなんだ」
ところが、トイレを済ませた後も、またもや猛スピードで歩く。
必死で付いていくと、「この先だと思うんだけど、場所がよくわからないんだよね」と言う。
券をくれた人がとても小さな場所だから、気をつけてこいといったらしいが・・・。
「駿府博物館でしょ、そこじゃん」
私は、遠くからでも看板とかを見つけるのが得意。なにも難しくはなく、簡単に発見。それでも小さい階段を登っていった。
矢印があって、そっちに進もうとしたら、次女が関係のなさそうなドアをあけようとする。
「おねえちゃん、こっちじゃない?」
「あ・・そうか」

長女にしても、次女にしても、少々ピントがずれて、頼りないところがあるが、わたしも他人から見たらそんなとこがあるのかなあ。

あまり期待しないでね、次女に言われていたけど、そんなことは全くなかった。
星野さんの生き様は、その絵と同様、真実に裏打ちされた優しさに満ちていた。
「もう、悪口をいうのはやめよう。一番先に聞くのはわたしの耳なんだから」という詩があったが、これがわたしの心にずしんと残った。
野山を走り回るのが何より好きだった少年は、教師になって体操の演技指導中に、首に大怪我をしてしまう。頚椎損傷。
リハビリもむなしく、動くには僅かに口だけ。
長い闘病生活の中、口を使って、詩画を書き始める。

花が生きていた。葉が語っていた。
詩が、こころを動かしていた。すばらしかった。

本人の登場する再現ビデオ25分を見た。
付き添う母に罵声を飛ばす。部屋から出て行きしばらくは戻らぬ母。
戻ってきた母は、ハエのたかる息子の顔にそっと手を置き、ハエを払う。
「それが母なのか、母の手はひまわりのようだった」と話す。

隣でおねーちゃん二人もそっと涙をぬぐってた。
今、一巡してきた絵をまた見たい衝動。でも、それはせずに、三人それぞれの詩画集を購入。「まわしっこして見ようね」。

その後、オープンまもない「セノバ」を見学。わたしは行きたかった東急ハンズをめざし、二人もついてくる。
300均のお店も見る。三人の荷物が段々増えて、手がふさがっていく。
それでも、せっかちさんが、猛スピードで歩くものだから、必死だ。
「わたしの知ってるとこでいい?」
せっかちさんの知っている和食やさんに向かう時も、しゃかしゃかしゃかしゃか。もう、疲れちゃう!
「あそこのワインのとこで、ティスティングしようか」
せっかちさんは、ワイン好きだ。座ってる時だけ、ゆったりする。

「よし、もう、帰るよ、いいよね」
せっかちさんがそういうと、赤スカートの長女が「え?」
せっかちさんが駅に向かう。
赤スカートとが「もっとゆっくりすればいいのにねえ」とせっかちさんの遠くなる背中をみながら呟いた。

やっぱり三人三様なんだなあとつくづく思ったよ。


No.675



2011/11/6(日)
  ちぃこの実力   
  ご近所の友人、あめりんちのシュウトメちゃん「ちぃこ」

ずっと前、庭先にプレハブを建てて、クリーニングの取次ぎ店をやってた頃、とってもいいお客さんだった。
息子はわたしの一級下の学年。そこに嫁としてやってきたのがあめりんだった。

ちぃこは、土地に不慣れな嫁を連れて、あちこち挨拶周りしながら、いろいろ教えてあげたらしいが、そのひとつが、わたしのクリーニング屋。
「う〜んといい人だから、友達になりな」
わたしのことをそういったらしい。これは後日、あめりんに聞いた。

あれからもう20年以上たつ。本当に時のたつのっておそろしく早い。
ちょっと前まで、ちぃことのふたりの昼食が悩みのタネだとこぼしていたくせに、ここ数年で、あめりんちぃこのコンビの仲は急速に深まった。

・・・・と、他人ながら、そんな風に感じるのだ。
「私ね、今、死なれて、一番困るの、お義母さんさぁ」

困っていたのは、昼食時、お互い気を使いすぎて、お茶漬けでもいいのに、つい干物を焼いてしまうとか、いつ昼食にしたらいいんだろうか、相手はお腹がすいたんだろうかとか、本当に些細なことに気を使わなければいけないということだったけど、なんかわかる気がした。
同居とは、ここらへんの気遣いと、お勝手にぃと無干渉にするのとのバランスなんだろうね。

何がどうなったかまでは、突っ込まないけど、いつのまにか、そんなことはつまらぬ小さなことになったようだ。

素敵市場という「ワンディーショップ」をすでに三回、あめりん家でやらせていただいている。
おうちを開放してのことなので、ちらし配りで、場所は姑さんのいる家だと話すと「理解あるんだねえ」と感心されること数回。
世間では、姑が陣取ってる家で、嫁が、ワンディーショップなどとはなかなかむずかしいらしいのである。

ちぃこは、その日には惣菜や、畑の新鮮野菜を売って、好評だし、そればかりか、売り手の私たちや、自分の姉妹、そして近所のおばあさん仲間にまで、手作りのご飯をふるまってくれるのだ。
そして、それが、なんとも美味しい、ウマすぎる。
前回は、販売もした手作り蒟蒻と、サトイモの煮物。芋の茎の煮物。野菜のてんぷら。そして山菜おこわ。
蒟蒻とサトイモの煮物は私も、帰ってから挑戦したけど、似ても似つかない平凡なもので終了し、ちぃこへの挑戦は、勝手に挑戦、勝手に撃沈であった。
それから、手作りの金山寺味噌。これはぶったまげるほど美味しくて、思わず、「ナニィ、コレ!!」と叫んでしまった。
どうすれば、これができるのか。そもそも金山寺味噌の制作手順も材料さえもよく知らないが、この味の深みは全く、作り方の想像さえもできない。

あめりんに電話して、ちぃこの樽にはまだソレはあるのかい?と聞く。
「あるよ」

よかったぁ〜。
タダというわけにも決していかないので、財布を持って待っていたら、「あげてもいいけど、すもりさんも困るだろうから」とパックにずっしりと入れてくれたのを500円で譲ってもらえた。

あめりんはちょっとばっかし手伝ったらしく、誇らしげに「お義母さんが作る時はねえ、かっこいいんだよ、様子みながら「ヨシッ!これでいいら」なんてね」と「しっかり、わたしが受け継ぐからね」と話してくれた。

ちぃこは、まだまだ、隠してる実力があるに違いないのだ。あめりんがあの家にすっかり溶け込んで、いやもう、すでに取り仕切ってるような風格もあるけど、ちぃこの技をしっかり受け継いで、わたしにもおすそ分けをしてくれたら、わたしは嬉しい。
No.674




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