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No.225 への返信フォームです。

▼ 函館市文学館
  あらや   ++ ..2011/06/20(月) 12:05  No.225
  現在、函館市文学館にて、企画展「石川啄木遺品展〜百回忌によせて〜」開催中。
http://www.zaidan-hakodate.com/bungakukan/

 
▼ 展示資料一覧
  あらや   ++ ..2011/06/20(月) 12:08  No.226
  ●「爾藝多麻 一の巻」明治三十四年九月号
(盛岡中学校時代の回覧雑誌第一号)(「秋草」は現在発見されている中では啄木の最初の短歌。)
●「小樽のかたみ」
(啄木直筆の感想文「小樽日報と予」と啄木が小樽日報紙上に書いた三面記事の切り抜き、及び退社広告の記事。)
●「朝日歌壇第一輯」(啄木が選者を務めた「朝日歌壇」のスクラップノート。直筆の前書きがある。)
● 字音仮字便覧
● Swinton's Fifth reader and Speaker. Blakeman and co.
● Swinton's Fifth reader
● Lehruch der Deutschen Sprache (ドイツ語会話読本)
● Old favaourite English songs, Etc 2 (楽譜)
● Mother earth (大逆事件を扱ったアメリカの雑誌)
● 新独和辞典
●「葬列・林中書・一握の砂」
(諸雑誌に収録された三つの作品のスクラップを啄木自身の手で合綴したもの.)
●〔未だ世に出でざる石川啄木の歌・全〕
(宮崎郁雨らによりハトロン紙の片面に貼付された新聞掲載短歌のスクラップ八十三枚)
● 国語字音仮名遣便覧
● 新訳英和辞典
●「ローマ字世界」 (ローマ字で書かれた雑誌)
● 改正東京市街電車明細地図
● 戸籍謄本
(明治四十三年、東京転籍の際に渋民村から取り寄せ、大学病院の施療を受ける目的で使われた)
●〔真一葬儀収支帳〕 (節子夫人が認めたもの)
●〔金銭出納簿〕 (節子夫人により、啄木の死の翌日まで認められたもの)
● 石川節子肖像 (木村捷司画)
● 宮崎郁雨肖像 (木村捷司画)
● 石川啄木肖像 (齋藤咀華画)

 
▼ 小樽のかたみ(従来)
  あらや   ++ ..2011/06/20(月) 16:10  No.237
  私たちが知ってる(と思っていた)「小樽のかたみ」は、
http://www.swan2001.jp/takuimg/takup27.jpg
でした。これは学研の「現代日本文学アルバム・第4巻/石川啄木」からとった画像ですが、他の文学アルバムでも同様です。どの本でも同じ画像が「小樽のかたみ」については使われています。この一冊に、筑摩版全集に載せられた順に、「小樽日報と予」〜小樽日報記事の切り抜き〜退社広告記事が配置されていると理解していたのですが…
ただ、そうだとすると、この写真はちょっと不思議な写真なんですね。どうして「小樽日報と予」だけ取りだすことができるのだろう。一冊のスクラップ帳に、なにか挟み込むような形で「小樽日報と予」は付けられているのだろうか?とか。
あるいは、表紙と思われる左側の部分なんですが、この上下の縁にある三角の黒ずみが、なにか図書館で使うパンフレット・バインダーを連想させるのです。もしかしたら、これは「小樽のかたみ」の表紙ではなく、函館の図書館なり啄木会なりが本体保存のために付けたカバーなのではないかとも考えました。ちょうど本体の「小樽日報と予」のページを開いて、その脇に、これが「小樽のかたみ」であることを証明するためにカバー部分を添えたのだろうか?とか。(それにしては、「カバー」の字体は啄木の字体そのものですから、やはりこれは「表紙」なのかなぁ?とか)

 
▼ 小樽のかたみ(今回)
  あらや   ++ ..2011/06/20(月) 16:13  No.238
  「小樽のかたみ」にはいろんな想いがあります。おそらく実物を見る機会はこれが最初で最後だと思いましたから早く函館には行きたかったです。(東京でなくて、よかった…)
で、これが、「小樽のかたみ」表紙。
http://www.swan2001.jp/takuimg3/katamimosha.jpg
小汚い絵で申し訳ない。なにせ、館内撮影禁止。文学館の職員でさえ資料に触ることはもちろん、レプリカ作成でさえそうそうホイホイとできるものではないらしいです。ガラスケース越しに拙い模写をするのが精一杯でした。

 
▼ 小樽のかたみ(一期一会)
  あらや   ++ ..2011/06/20(月) 16:15  No.239
  学芸員の竹原さんから受けた解説、及び、翌日いただいた電話による補足説明を総合すると次のようになります。
まず、私たちが「表紙」だと思っていた部分、あれは「標題紙」でした。本の造りでいうと、表紙を捲ると見返し。その見返しをさらに捲ると本の題名や著者名が書いてあるページが出てきますね。それが「標題紙」です。だから、「小樽のかたみ」というタイトルの脇に「明治四十年神無月から師走まで」という野暮ったい副題も入っていたのでした。そこを捲ると、「小樽日報と予」、そして日報記事の切り抜きと続いて行きます。(桜庭チカの描いたカットの配置は今回もわからず…)
写真の右側にあった「小樽日報と予」はレプリカと思われます。函館市文学館も同じようなやり方をしていました。(実物「小樽のかたみ」の横に「小樽日報と予」レプリカを展示)
表紙は、全体にクリーム色の地に、墨字で「小樽のかたみ」。碁盤の目のカットが背後にかかり、上部に碁石の絵。下部に扇子(芭蕉扇?)のようなものと棒(杖?)のようなもののカット。碁盤と碁石の絵は裏表紙まで続いているそうです。これらの絵、たとえば囲碁をやる人ならなんなく知っているようなものなのかもしれませんが。学がなくて、ごめん。
啄木にこのような絵心があるとは思えませんから、あるいは、これは桜庭チカの絵とも考えたのですが、なにか画風が全然ちがう。竹原さんの話では、「小樽のかたみ」は、一冊の本に綴じ合わせた後、その上から包み込むように例の碁盤の紙をかけて造ったように見えるということなので、おそらくは、当時の小樽に出回っていた何かの包装紙とか囲碁の雑誌などから切り取った紙で綺麗な表紙を仕立てたのでしょう。時間的に、当時の啄木に、桜庭チカに連絡をとって表紙の絵を描いてもらうなんて余裕はなかったと思いますし。

 
▼ 戸籍謄本
  あらや   ++ ..2011/06/20(月) 16:24  No.240
  今回の展示の中で、予期せぬ衝撃だったのは「戸籍謄本」でした。本当に吃驚。啄木のプライバシーもあるのでここではこれ以上書けませんが(全集年譜には書いてある)、長年不思議に思い続けてきた母カツや妹光子たちと啄木との動きかたがなんとなく理解できたようにも感じました。ぜひ、函館に行ってご自分の目で確かめてください。
玉石混淆ともいえる今回の「啄木遺品展」。啄木研究上ではあまり重きをおかれていない「小樽のかたみ」だからこそ、函館啄木会もそんなに意識せずひょっと出してきたものなのでしょうか。(戸籍謄本も…) 何度も繰り返して申し訳ないが、生きている内に「小樽のかたみ」をこの目で見ることができて幸運でした。

 
▼ 啄木と遺産
  あらや   ++ ..2012/09/24(月) 14:15  No.242
  没後百年にあたる今年、北海道新聞は啄木に関する特集を毎月最終の月曜日に行っています。その8月の回、「啄木と遺産」という特集で、あの「小樽のかたみ」が登場しました。これです。
http://www.swan2001.jp/takuimg/takup92.jpg
さすがは北海道新聞。けっこうなクリーンヒットだと思います。(なんとか、中の記事の配列も見たいなぁ。桜庭チカのカットも本物が見たいなぁ…)

でも、難をいえば、どうして今回も「小樽日報と予」を重ねて写したんだろう。この「小樽日報と予」がレプリカであることをきちんと知らせないと、昔の文学アルバムが生んだ誤解・疑問をまた繰り返すだけだと思います。ちょっと「小樽のかたみ」に対するセンスが足りないですね。

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