四月一日 北へ ..ローロー
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| 優しいひとに 優しくできなかったから 次出会うひとに その分だけ優しくしよう
その連鎖が 海千山千の津々浦々を巡り 世界をアップデートするでもなく 劣化させるでもなく それでいて 繋ぎあわせる手のぬくもりが残る
だからさ この別れも きっと許される 今日だけはその日だけは 自分に嘘ついても許される
刺さる棘に耐えられなくて 自ら散らした赤い薔薇 拾い集める巡礼が 四月の初めに北へ向く |
..2018/03/28(水) 21:01 No.1252 |
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四月一日 北で ..ローロー |
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| 窓から見える残雪模様を見過ごして 今日という日が嘘じゃないかと勘繰って ニヒリズム どこまで刺せるか見積もって 金色堂 来客気分で立ち寄って
その先にありしもの 今となっては在りし日の詩
無言劇のように かけがえのない会話 二元論の放棄 とめどない連鎖 自然な所作 小さな俺が叫んだ 「ぼくはここにいていいんだ!」
素敵なことのおかげで 俺にも後光が差しそうだ 溢れた光る記憶が 如実に絵を描きそうだ 明日にはまたUターン しばらくシラフになりそうだ 今日という日の光 明日にも散りばめようか
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..2018/04/02(月) 00:11 No.1253 |
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三月と四月のアイオーン ..竜胆ヒマワリ改 |
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| 君の顔は 君の顔は 君の顔は 君の顔は
世の流れに流され 忘れていた観覧車を見回る管理人 春の愚か者が打ち上げた花火に 映ったのは確かな人影
一人は賢きサンチョ 一人は田を潤す役人 一人は低く低く流れる水 一人は新しい井戸
長い長い坂を下って 古いバッカスの酒を飲む。 長い長い坂を登って 新しいバッカスの酒を飲む。 飲むほどに酔いは醒え 新しい夢にまどろむ |
..2018/04/02(月) 05:15 No.1256 |
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セカイの車窓から ..ローロー |
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| これまでの全てが灯る 小さなキャンドルとなり灯る 互いの火の色を見せあって カーテンコールを閉じる幕が燃え立つ
プロセニアムは金色の蛇だ 舞台を観る観客を観る両の眼だ
一晩明ければ クチナワもたけなわ 窓の外には残雪模様 僕が帰る本当の理由は 帰り道を知ってしまっているから
本当の意味で良かったことは 再びの約束をしなかったこと さよならの少ないこの世間で 守るものを守るためにさよならしたこと
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..2018/04/02(月) 16:41 No.1258 |
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