| | 長い間、富士山は「遠くから見る山」であって「登る山」ではないと思っていました。
実際に登ってみても、この思いは変わりません。
…というわけで、行って来ました。
当初は職場の友人5人で17日金曜夜出発の予定でしたが、梅雨明けとは思えない天候不順のためいったん延期。 連休最後の海の日が天気良さそうな予報になったので、急遽行ける人だけで行こうということになり、結局3人で決行。日曜夕方出発し、電車と路線バスを乗り継いでスバルライン5合目に着いたのが22:20、身支度をして23:05から歩き始め。 風が強くてこの時点でかなり寒く、体感的には10度くらい。ただし雲はすっきりと切れて、街の夜景と満天の星空を見ながらの歩きとなりました。 ヘッドランプを付けての夜間歩行は久し振りでしたが、シーズン最初の連休中ということもあってとにかく大変な混雑ぶりだったため、前後の登山者のライトでそれなりに明るいほど。
途中休んだり、30人規模の団体客がダラダラと登っていくのをやり過ごしたりでゆっくりと進み、8合半に着いた朝4時過ぎ頃には空が徐々に明るくなり、その場で休憩しつつ日の出を待ちました。 眼下にはうっすらと浮かび上がる山中湖のシルエット…上空では星々が消えかかり、残っているのは2時間前に出たばかりの(そして2日後には新月となって太陽を蝕むことになるはずの)弓張の下弦月だけ。その向こうの地平線がいよいよ赤らんでくると、あっという間に日の出を迎えました。山上での日の出は今まで何度も見てきましたが、やはり感動的です。
9合目からは大渋滞となりなかなか前に進まず。バテた人が滞り、後続がズラッと繋がってしまった感じです。仕方ないので追い越しが出来る場所でどんどん先へ行き、最後は一気に登りつめて6:20山頂に到着。
山頂も大変な混雑で、ここが日本最高所かと思うほど。山小屋の売店からお土産を売り込む声が途切れず、トイレに並ぶ長い行列が邪魔して前に進むのも一苦労。 火口側に行くと、とりわけ強い突風が吹き付けてきて強烈に寒い。お鉢回りは端から諦めていたので、何枚か写真を撮ってから売店で温かい飲み物を買い、持参のおにぎりを食べました。ダウンインナーも着込んで1時間以上寒い山頂でウロウロしてから、下山開始。
下山道は歩きにくく、早歩きしたい気持ちもありましたが同行者にあわせてゆっくりトボトボ。7合目まで戻ってくると今度は暑くてTシャツ一枚になりました。 5合目に着いたのは11:05で、ちょうど12時間掛かって戻ってきたことになります。やはり疲れました。 帰りのバスは道路が渋滞のため遅れており、さらに混雑で座れず。電車でなんとか座れてからはもう眠くてうつらうつら。帰宅後も、翌朝までの間に断続的に合計で11時間以上も寝てしまいました。
とにかく人が多過ぎでした。もちろん前もって分かってはいたつもりでしたが、それにしてもこんなに混んでいるとは!何かのイベント会場に来ているよう。というか、まさに富士登山というイベントであるわけですが。夜間歩行そのものが普通の登山ではかなりイレギュラーですし、道ばたにうずくまっている登山者がいたらいつもならきっとせめて一声なりとも声を掛けるであろうと思われるのに今回はこちらの感覚が麻痺するくらいにあちこちに寝転がっていたりするほどの、一般的には無謀な計画の強行軍とみなされるであろうようなことが、ここではごく当たり前のことなのです。
ですがまた登りたいと今は思います。1合目から歩き通しもやってみたい。さすがに、それを走って4時間半以内で登り切るのはそう容易なことではないでしょうが…。 |
| ..2009/07/23(木) 19:25 No.293 |
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