| | 春先のある朝、窓際にある寝台から空を見あげると、隣の家の屋根にとまったスズメと目が合った。嫌な予感がした。 それから数日後。ある昼日中、玄関前でセキレイに威嚇された。目の前にやってきて、バサバサバサッと空中にとまって羽ばたくのである。初めての経験だったので、5分間ほど威嚇に気づかず、気づいてから10分間ほど観察し、さらに状況を判断するために家に入ったふりをして15分間ほど彼らを観察した。都合30分間の鳥観察。 また少し経って。今度は先のスズメが警戒音を発していることに気づいた。よくあるチュンチュンではなく、カルルルルというような声である。しかも、スズメは2羽で私を見張っており、私が玄関にくると警戒音を出してわざわざセキレイを呼ぶ。そしてやってきたセキレイが私を威嚇する(だが夜間休業)…… その後、セキレイは子どもが巣立ったためか、いなくなった。しかしスズメは相変わらず私の部屋の前へきて「いるいる、奴がいるぜ!」とばかりに警戒音を出す。気のせいかとも思い、試みに窓に近づくと、やはり警戒音は大きくなった。私は何もしていないのに…… ……ふと思い出した。はるか昔、吉田戦車の「伝染るんです」の2羽のスズメにあやかって、「右野」とか「左野」とかを氏にして、スズメと名乗っていたことを……なにか因果応報的なものを感じた春。 |
| ..2008/07/03(木) 14:02 No.322 |
|