思いついた話や言葉を書き殴る黄昏ss無法地帯。
創作,版権書き混ざり
創作は半ば実験感覚で回転中



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やまいはきから 
 
 頭がどんより痛んで目がもやっとする。鼻も微妙に詰まってる。なんつの?こう、鼻から脳みそが出そうな感じ? 異様だよね。

「…あー、だるい」
隊舎室でごんろり横になって成田は呟く。言葉が窓を打ちつける小雨同様質量をおびてる様だ。ずぶずぶベットの糧にされそう。あぁ、人はこれを病人というんだな…そんな物思いにふけってみる。
「…何してんの」「おーつまきぃー…おれはウツかもしらんんー」
アメーバ如くベットでうねる成田に嫌気ひとつ。
「…姫が変態店長にナンパされてたけど」「なにぃ?!?!」
ひめぇえぇええ!!!!!!
先程のだらしなさは何処へやら。マッハで飛び出し騒音撒き散らしながら蚊帳の外へ。
「っれ、成田は?」「…仮病の真似事が頭まで進行したようです」
ひょっこり覗きに来た板倉にそう吐けばあいつらしいと笑う様が見えた。呆れてものが言えないよ。
..2006/7/15(土)  No.144



僕は失った半身をストックした 
 
 生きとし生ける者全てを寄せ付けない無惨に荒れ果てた十三番街。物音一つないこの番街にざわつく声が空を震わせる。
「中央番街中枢塔又一番隊隊長命により国家を裏切った許し難い行為としトカゲを凶悪犯罪者とみなし処刑する!」


cut.


ざっと数えて数十人それも雑魚ばかりとなっては朝の運動にもならない。トカゲは一気に戦意の9割を喪失した。久々の刺客に期待した自分がバカだった。首の骨を鳴らしながら生真面目臭いオヤジの話を右から左へスルー。
「御託はいい。殺んならさっさと掛かって来いよ」
挑発に血を上らせた奴らが束になってかかってくる。
余裕の笑みを浮かべ指を鳴らした時だった。突如視界一面真っ暗になり瞬間刺客が吹っ飛んだ。
「…大丈夫か」
「手ぇ出すんじゃねぇ!」
これは俺の玩具だ、と眼前に立つ大男を睨み上げた。男は常時と変わらず飄々とした顔つきでトカゲを見下ろし刺客を蹴散らした棺桶を地に沈ませながら溜息をつく。
「…そうは言ってもお前はあまり動かない方がいいだろう」
「うるせぇ人を病人扱いすんじゃねぇよ」
毎晩飴の様に薬を飲んでいるくせに一向に認めない相手に大男…棺桶屋は言葉を鵜呑みした。
「それに…」
「ちょっと皆様私の獲物になにするつもりです?」
棺桶屋の言葉を遮った方へ向けば洋風ドレスに身を包んだ双子姉妹。マーヤは腰に手を当て刺客を睨んだ。「抜けがけはだめーっ」隣のアーヤが言う。
「何しに来やがった」
「あら、貴方の命を狙う者としてゴミを排除するのは当たり前の事でしょう?」
じとりと見ればマーヤは涼しい顔でトカゲを一瞥しフリルの傘の巨大フォークを駆使し一番乗りとばかりに敵に突っ込んで行く。
「テメェら邪魔すんじゃねぇ!」
「…あまり店前で暴れてほしくないんだが」

双子に負けじとトカゲも飛び出し取り残された棺桶屋はポツリと呟いた。


..2006/7/15(土)  No.142



ジャムにチーズレーズン 
 
 タン タン タン
リズムを刻む様に或いは感覚を掴む様に響く一定の空と刻む音。
「失礼致します!」
そして割る声。



「只今10班よりトカゲらしき人物が13番街にいると通達がありました!」
まるで何処ぞのバーの様に洒落た室内に不似合いにもけたたましく響く野太い声。微かに鼓膜を擽るジャズが一層不格好さを際立たせる。手前でダーツをしている優男がくすりと笑んだ。タン、と弄ぶ様に打つ。矢は中心にぎっしりと埋まっていた。
「やはり其処に居ましたか。どうします?」
緩やかな声色で奥でキセルを噛むゴツい男に問う。男は一度煙を吐いた。
「聞くまでもねぇ、見つけ次第ぶっ殺せ」
「…ですって」
「受け賜りました!」
ざっと勢い良く立ち上がり去っていく者を優男は一瞥し、またしてもくすっと笑った。
「…何がおかしい」
「いえ何も。ただつまらないなぁと」
穏やかに笑んでいれば放ったダーツは中心を僅かに外れた。
「…」「…」
「…セイさん、耳掃除 してあげましょうか?」
「何も言ってねぇだろうが!」
にっこりと振り返った優男にセイは声上げて後ずさった。




セイ(青龍):中央番街一番隊隊長兼全番隊管理官。黒髪短髪で耳掃除が嫌い。
朱雀:中央番街一番隊副隊長。金髪優男。
..2006/7/15(土)  No.141



ふくらはぎのとげ 
 
 三番街中央区よりやや西より 日本帝国学校 通称:電波学校。三番街名物の一つであり、また国内随一馬鹿でかい学校。

「うぃーっ、皆様ぐっもーにんっv」
けたたましい音を立て成田は元気溌剌に教室に足を踏み入れる。
「おー、久しぶりだなナリィ」「おっす、矢口元気か?」「ぼちぼち」ちらほらと散らばったままのクラスを一瞥し、成田は矢口へ視線を戻す。「何、今日こんだけ?」「だな。まぁいつも通りだけどな」つかお前も来る必要ないっつわれたじゃん。矢口の指摘に成田は苦笑を滲ませた。三番隊に入隊した成田は学業に専念しなくてもいいと学校側から告げられていたのだが成田は学校をやめることはなかった。自分の日常はここにある。そういう気持ちがあるのかもしれない。
「なりたぁああーー!!!」学校中響き渡る声に成田も矢口もドアへ顔を向ける。「…お、佐藤じゃんっ」ヤッホーvと軽快に笑顔浮かべればずかずかと剣幕張り巡らせた色のまま成田へ顔を近付ける。「あんた、あたしの自転車返しなさいよ!」瞬きを繰り返し記憶を探る。そういえばこの間仕事中にその場にいた佐藤の自転車もぎ取って標的を追いかけたっけ。「あれ新品なんだからね?気に入ってたのよ!」「…ごめん」「謝らなくていいから返しなさい」「海の藻屑となった」
「おめぇしばきあげっぞ」
真顔で答えたのに胸ぐら掴まれちゃった。
弁償代は倍にされた。



矢口:成田と良くつるむクラスメイト
佐藤:クラス長。怒るとどこぞの方言を喋る。

..2006/7/15(土)  No.138



 
 
 昔君と君を見た世界へ

愛してる―――



「何時の世も病はつき物です。人の心が荒く醜く争いの耐えない世になるほど、病は厄介者になっていく…」
どうか世界が病んでしまいませんように…


目覚めたら瓦礫の上だなんて願望抱いちゃうんです
たすけて?カミサマ

..2006/7/15(土)  No.136


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