■ 2009年6月23日(火)
++ 擬似恋愛的尊敬
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4月から社会人になり,今に至ります。 男社会の仕事場ですので,いろいろ大変なこともありますが, 負けずに頑張っています。
頑張れるのも,一度は本気で嫌いになりかけた店長のことが今は大好きだからです。 まるで恋しているかのようにときめいています。 4月5月の頭まで,とにかくよく叱られて,結構参っていました。 怒られる内容は至極当然のことで,何も言い返すことはないのに,なんか納得行かない。 店長から愛情がある叱り方に自分は感じなかったからでした。
しかし! もう無理だーと思ってた頃に,店長からわたしに声をかけてくれました。 わたしはわかりやすい。 たぶん店長に極端に怯えてたことに店長は気づいたんだと思います。
「落ち込むときってどんなときなの」と聞かれて素直に「店長に注意されたときです」と答えるわたし。 もうこのときは,言うしかないと思いました。 そしたら,店長は失笑しながらわたしを叱る理由を教えてくれたのです。
「どうでもいい人には何も言わない。わかってほしいから言う。」
それが店長の答えでした。 うっかり泣いてしまいそうでした。 店長はちゃんとわたしのことを考えててくれたんです。
「本部に行きたいんだっけ?」
それさえもわかっててくれました。 ちゃんとわたしのことをわかっててくれました。
店長の態度に納得がいかなくて,でも一番わたしのことを考えててくれてて,その矛盾が辛かったです。
最後には「この一年間でちゃんと教えきるから,ついてきてくれればいい」と断言してくれました。
そこまで言われたのに,まだ納得がいかなくて我慢しきれなくなったわたしでしたが,そのときも,店長はしっかり話を聞いてくれました。 休憩室で泣いてしまって,いろんな人に迷惑かけて,そして最後に店長が屋上まで連れ出してくれて話を聞いてくれました。
前回と同じように繰り返してわたしに話をしてくれました。 でも,とにかくわたしの話を聞きだしてくれたことが嬉しくて,同じようにわたしをわかってくれていたことがやっぱり嬉しかったです。
店長はわたしの目を見て,わたしの気持ちを察することができるようです。 そんな人は珍しいです。 屋上から戻るときに,「店長スゴイや」と思いながらじっと後ろから店長を見ていたら,「まだ何か言いたそうだな」と気づいちゃってました。
それからです。 完全にわたしが店長を見る目が変わったのは。 あぁ,この人ならわたしは全力でついていく。 この人にとって自慢の社員にわたしはなりたい。 この人にとって利益になるはたらきをわたしはしたい。 そして何より,この人に一番認めてもらいたい。
その後,わたしが仕事をあがって,店長がレジ締め終わりまで外でタバコ吸ってるときに,どうも次長とそりが合わないことを相談してみました。 すると,どうやら店長の次長に対する思いとわたしの次長に対する思いは通ずるものがあるようで,なんとなく言いたいことが伝わったみたいでした。 店長のその思いも,あぁーわかるーっていうのものだったので,やっぱり店長に話して正解でした。
まだいろいろ困ったことはあったのですが,店長がレジ締め確認で戻らなきゃいけなくなったので,途中で終わってしまいましたが,そのときの「その2その3も聞くから」って去り際の言葉がかっこよすぎて嬉しかったです。
それ以来,結局相談する機会はなくなり,最終的にレポート用紙に書いて渡すことになってしまいました。
それでも,それから接する店長との間にはどこか暖かいものを感じるようになりました。 とりあえず,叱られるというより指導されるという感じで注意はされるようになりました。 だから怒られているとは思わず,素直に直していこうこれから気をつけていこうと思いやすくなりました。 そしてわたしに笑いかけてくれる回数も増えたようです。 発注画面の見方を教わったとき,リアルタイムで商品の売れ数を2人で見ていて,最初見た頃よりいつの間にかごっそり売れたとき,2人で思わず笑っていました。 そういうところの反応箇所は同じで,そういうときは必ずお互い相手の顔を見るようです。
反応する箇所が同じで,どこか価値観は近い方なのかもしれないです。
レポート用紙に書いた仕事の悩みについて,次長から指導を受けた後,もう一度店長が指導してくれました。 そして,それとはまた違ったことをわたしがレジ締めのときに聞いてくれました。 レジ締め時に,事務室で2人になることは多いのと店長が比較的他愛のない話をしてくれる時間でもあるので,聞いてくれたようです。 わたしが他に社員がいるときには話せなくなることも,レポート用紙に書いたのですが,それも考慮してくれたようです。
店長もパソコンとにらめっこしてて,わたしも金庫確定でエクセルに打ち込んでいたときだったので,背中合わせで話すことになっていました。 少なくとも,わたしは話しながら打ち込んでいかないと間に合わなくなるので。 次長に対する不満についてをはぐらかした感じで悩みを書いたのですが,相変わらず優しく言葉がけをしてくれました。 「わたしが悪いのか」とわたしは思わずにはいられなくて,辛かったんです。 けど店長は「わたしが悪いとか,そんなことは考えなくていい。今は納得がいかなくてもとりあえず聞いて,このやろうって思いながらでも,次は同じこと言わせないって考えてやればいい」と。 「わたしが悪いと考えなくていい」と言ってくれたのが救いでした。 その頃には,きちんとお互い顔を見合わせて話をしていました。
おぼれかけているときに,ひょいと片手で引っ張ってくれるような感じで,その片手がすごく頼もしくて,すごく安心できて,嬉しくて,大好きで…。
店長が笑ってくれるとすっごく嬉しくて,誉めてくれるともっと嬉しくて。
もっともっと話がしたいです。
No.266
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