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その背中が見えなくなりそうだから、 だから、これ以上離れないで 独りでは寒すぎる
あの時は確かだったぬくもりも 今は雪に溶かされて余韻も残さずに私を置いていく 吐き出した息骨は雪に負けないほど真っ白でした 君もこの中で凍えているのでしょうか、 金色に映える碧眼が好きだったの? きっとそうじゃなく
細く白い手首は、鎖の重みに今も耐えられているでしょうか 私はそれを傍観することしかできない 噴出すのはルージュ、ルージュ 見えますか 泣いている私が
その命が消えてしまいそうだから、 だから、これ以上笑わないで 時間は短すぎる
あの時は確かだった存在も 全て白に染まり形も温かさも失っていく 忘れてきてしまったぬくもりは何処かしら 苦しすぎる笑顔さえも消し去ってしまう、 雪の白に映える金髪が好きだったの? きっとそうじゃなく
細く白い手首は、罪の意識に押しつぶされていないでしょうか 私はそれを助けることはしない 見えるのはノワール、ノワール 今も見える 泣いている君が
その背中が消えてしまいそうだから、 だから、ずっと抱きしめていて 独りでは寒すぎる
金色に映える碧眼が好きだったの? きっとそうじゃなく 白の中たたずむ君が好きだった
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